私に愛を教えてよ
「……いつもの私ってさ、どんな風だっけ。」
「どんな風って……。琉依は芯があって、簡単には近付けないバリア張ってる感じ?」
「バリア…か。確かに近付きにくいのは自覚あるな〜」
「本当は琉依と仲良くしたい子、もっといると思うよ。」
「私、李久と莉央が居ればそれでいいや。」
「…………………。」
「ん?どうかした?」
「あ、いや。なんか勘違いしそうになった。」
すると、ドタバタと廊下を走る足音が聞こえてきた。
「セーーーフッ!ギリ間に合った…!」
莉央はホームルームの1分前に着き、その後すぐに林先生が入ってきた。莉央と話す時間はなかったけど、李久のお陰で気が紛れた。