私に愛を教えてよ
それからずっと授業中も上の空で、何を教わったのかも分からない。授業が始まったかと思えば、すぐに終わりのチャイムが鳴る。
放課になると、莉央は好奇心を剥き出しにして取り調べを始めた。
「昨日は何がどうなってああなったわけ!?」
「いやそれは…私が聞きたいくらいだよ。」
「もしかしてさ、川瀬先輩に告られた?」
「えっ!?なんで……そう思ったの?」
莉央があまりにも早く的を得るから、分かりやすく動揺してしまった。
「やっぱりそうなの!?前から通りすがりに琉依のこと見てるな〜って思ってたんだよね。」
「私も見られてるな〜って思ってた。」
「で!?琉依の返事は!?」
莉央がグイッと詰め寄ってくる。