私に愛を教えてよ





そんな時、同じクラスの三宅くんが私のことが好きだという噂が流れてきた。全然話したことないけど。


とりあえずOKしちゃいなよ!って言われるけど、そんな気になれない。


それでも噂は本当だったようでそれから数日後、みんなが下校した後の教室で告白された。




「ごめん、私……付き合えない。」


「好きな人いるの?」


「いないよ。」


「じゃあ…それでもいいよ。今は俺に気持ちがなくても、これから好きになってくれたらそれでいい。」


「いや、そんなこと…できないよ。」


「それでも好きになってもらえなかったら、その時はちゃんと諦めるから。」




もしかしたら、私も“好き”って気持ちが芽生えるのかもしれない。みんなと同じ感覚を持てるのかもしれない。


そんな気がして、三宅くんと付き合うことにした。




< 50 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop