私に愛を教えてよ
そんな時、同じクラスの三宅くんが私のことが好きだという噂が流れてきた。全然話したことないけど。
とりあえずOKしちゃいなよ!って言われるけど、そんな気になれない。
それでも噂は本当だったようでそれから数日後、みんなが下校した後の教室で告白された。
「ごめん、私……付き合えない。」
「好きな人いるの?」
「いないよ。」
「じゃあ…それでもいいよ。今は俺に気持ちがなくても、これから好きになってくれたらそれでいい。」
「いや、そんなこと…できないよ。」
「それでも好きになってもらえなかったら、その時はちゃんと諦めるから。」
もしかしたら、私も“好き”って気持ちが芽生えるのかもしれない。みんなと同じ感覚を持てるのかもしれない。
そんな気がして、三宅くんと付き合うことにした。