私に愛を教えてよ
「友達カップルって私達のことだよね!?」
「そうだろうけど…行かないから気にしないで。」
「何言ってんの!行くよ!……っていうか、是非行かせて!」
「なんで莉央が乗り気なの……。」
「この目で確かめたいの!琉依に対する気持ちはどれくらいなのか!」
「何それ…怖いんだけど。」
「私は琉依の親友だよ?川瀬先輩には任せられないと思ったら、忖度なしでもうやめときなって言うから!」
「いやそもそも私、今後関わるつもりないんだけど…」
「川瀬先輩は先に卒業しちゃうんだし!最後の思い出作りだと思ってさ?今日だけ4人で食べよ?」
顔の前で手を合わせ、上目遣いで私を見る。
普段サバサバしてるくせに、こういう時だけおねだり上手になるんだから困ったもんだ。
そして私は、莉央の必殺技には敵わない…。