私に愛を教えてよ
李久は笑ってるけど、私は気にせずパフェを頬張る。
「私のこと、好きっていう人がいてさ。付き合う気ないのに、なぜか手握っちゃうし、その人のこと無意識に見つめてたし。私おかしいよね。」
誰かに話したら楽になるかもって思った。
李久は手がピタリと止まり、驚いてるような表情を向ける。
「なんであんな事しちゃったんだろう。思わせぶりにも程があるよね。そんなキャラじゃないのにさ。」
李久はしばらく黙っていた。私はパフェを食べ続ける。
「……………わざわざ理由探す必要ない。」
李久はようやく口を開いた。
「ほら、手握ってみて。」
差し出された李久の手の上に、私は手を重ねた。
「な?別に特別なことじゃないだろ?琉依のことだから告られてもハッキリ断ってるだろうし、思わせぶりなんて気にしすぎだよ。」