私に愛を教えてよ
本当だ。李久の手に触れたって、目を合わせたって、特別なことじゃない。
「李久に話してよかった。ありがとう。」
「何でも聞くから、話したいことだけ話せばいいよ。」
「李久も、ね?」
それから私は今日の授業内容を教えてもらった。ノートも全然書けてなくて、李久のノートをひたすら写す。
「今日誘ってくれてありがとう。色々助かった。」
「ううん。俺の方こそ楽しかったよ。暗いし家まで送ってくよ。」
私は素直に送ってもらうことにした。
家に帰って携帯を開くと【川瀬実糸からメッセージを受信しました。】と表示されている。
【 俺に何か伝えようとしてた?
琉依ちゃんが何考えてたのか知りたい。
明日の昼も生徒会室で待ってるから。 】