私に愛を教えてよ
返信しないまま、朝がきた。寝たのか寝てないのかも分からない。
いつも通り身支度を済ませて学校に向かう。
昨日はせっかく李久と話して軽くなったはずなのに【川瀬実糸】の文字を見ただけで振り出しに戻されてしまった。
気を持たせるようなことをしたのは私なのに、なんで私まで振り回されてるの……。
教室に入ると李久の姿があった。
「おはよ。あの巨大パフェ普通に完食してたけど腹壊さなかった?」
「壊さないよ。あー思い出したらまた甘い物欲しくなってきたじゃん。」
「朝からすげーな笑」
それから莉央も登校してきて、ホームルームが終わった。また李久のお世話にならないように、授業中ノートだけは必死に書き込んだ。