私に愛を教えてよ

私の目の前で「 み い と 」と名前を強調する彼の顔が浮かんでくる。


あーーーーーもう。
これっていつまで続くんだろう。




「ねぇ。琉依ちゃんは今、何考えてる？」


「あっ、すみま………ごめん。ボーッとしてた。」




関わりたくない人のことばかり考えるなんて、私はもうとっくにおかしくなってたんだ。




「琉依ちゃんは自分のペースを乱されるのが怖くて、実糸のこと避けてるんだよね？じゃあ、これでもう一件落着？」




連絡を返さなくたって、昼放課の誘いを無視したって、何も解決していない。


誰と居ても何をしてても彼が頭を過ぎってくる。




「まだ………いつもの私が戻ってこないの。」


「実糸に支配されちゃったわけだ。」