私に愛を教えてよ

「早く私の中から出ていってくれないかな。」


「俺は、今まで通りの琉依ちゃんで居続ける必要はないと思うな。新しい琉依ちゃんが見えてきただけで、それも全部琉依ちゃんに変わりないよ。」


「新しい……私……。全然、受け入れられそうにないです。」


「初めてのことで戸惑ってるかもしれないけど、実糸に全部ぶつけてみれば？どんな言葉でも琉依ちゃんの本心が聞きたいと思うよ。」




いつだって真っ直ぐ伝えてくれる彼に、背を向けることしかできていない。


まだまとまってない私の気持ちをぶつけたら、彼はなんて思うのかな。




「ありがとう。私も朝倉くんに話したら、少し楽になった。」


「俺で良ければ、いつでも。」




私の真似をしてイタズラっ子のように笑う。
そんな朝倉くんを見て、私も連られていた。