私に愛を教えてよ
彼は私の方に向かって歩いてくる。
「悪いけど、琉依ちゃん借りるね。」
そう言って私の手を取り、教室の外へと連れ出す。
【月曜日、会いに行く。】
………って、昼放課に教室まで会いに行くってことだったの!?
当然周りから注目を浴びてるけど、繋がれた手が視界に入ってきてそれどころじゃない。
彼はドアを開けて中に入ると、そっと手を離した。ここは………生徒会室だ。
「琉依ちゃんは、俺の事どう思ってるの?」
「……えっと。まず、連絡返さなくてごめん。昼放課も行かなくて………ごめんなさい。」
「うん。琉依ちゃんの気持ち聞かせてくれたら許す。」
彼の熱い視線がグサグサと突き刺さるけど、私は彼を直視することはできない。
でも、ぶつけてみよう。私の全部を。