私に愛を教えてよ

「琉依ちゃんは、俺のこと何とも思ってない？俺と一緒に居ても、俺が触れても、何も思わない？」


「いや……だから、実糸くんが必要以上に近付いてくるから……………。私、最近変なんだよ。」


「それ…脈アリだって言ってるようなもんだから。」




彼はフッと笑っているけど、私は眉間にシワを寄せる。


脈アリ…？何を言ってるの…？


もう離れたいの、関わりたくないの。
何でこうも伝わらないかな。




「目が合うと慌てて逸らすし、明らかに照れてる時あるし。琉依ちゃん、早く自覚してよ。」


「自覚…？さっきから意味分かんないんだけど。」


「俺と一緒に居れば、そのうち分かるよ。」




(もうすぐ琉依ちゃんも“好き”って気持ちが分かると思うよ。)


朝倉くんの言葉を思い出す。