私に愛を教えてよ

「ねぇ、琉依ちゃん。いつまで待ったら俺の彼女になってくれる？」


「さっきから……私の反応で遊ばないでよ……っ！」




やっと動けた。
パッと後ろに下がって彼から離れた。


ガタンッと背中にドアがぶつかる。




「…反応？やっぱり意識してるんだ俺の事。」


「いや、だから…意識なんてっ！…………もういい。とにかく、こうやって会うのはこれで最後にして。」




私はくるっと後ろを向き、ドアに手をかける。


しかし、彼によって阻止されてしまった。




「いくら琉依ちゃんでも、そんなお願いは聞いてあげない。」


「ちょ……っ。もう、離して………っ。」




私は手を振りほどいて階段を駆け下りる。


はぁ………。また後味の悪い終わり方。
何でいつもこうなっちゃうの………。


どれもこれも全部全部
─────────実糸くんのせいだよ。