オタクが転生した結果
悪役令嬢達
これまで領地で過ごしていたクリスティーヌは、王子の婚約者となり、王都に移り住む事になった。
領地には同じ年頃の令嬢がいなかったので、クロエ以外に子供との接点がない。
久し振りに会った娘が変な感じに成長している事に気付いたルヴェリエ公は、近隣に住む貴族令嬢と交流の場を設ける事にした。
(普通の令嬢と接する事で、自分のおかしさに気付くだろう)
そう考えたルヴェリエ公は、概ね間違ってはいない。
だが、敵(転生者)はクロエだけにあらずだ。
父親の思惑など知る由もないクリスティーヌは、初めてのお茶会に胸を弾ませていた。
「お嬢様!遂にこの日がやってきましたね!他の令嬢に、練習の成果をガツンと見せつけましょう!公爵令嬢として、舐められたら一貫の終わりですよ!」
クロエはクリスティーヌとは別方向にテンションを上げている。道理で縦ロールに気合いを感じるし、眉毛や目尻も角度が上がり気味に仕上がっている。ドレスのリボンもやたらとデカイ。
「クロエ、任せて頂戴!わたくし、必ずやお友達をゲットしてみせますわ~」
「お嬢様!頑張って!」
「オーホッホッホッホー」
ルヴェリエ公爵邸に集められた令嬢達は、庭園に用意されたテーブルに案内され、クリスティーヌの登場を今か今かと待っていた。
ルヴェリエ公によって選ばれたのは、マルゲリット・ラマディエ侯爵令嬢、エメリーヌ・ドゥラノワ伯爵令嬢、ジゼル・フォンテーヌ伯爵令嬢の3人。
マ「クリスティーヌ様は王子の婚約者になったのよね?」
エ「ええ、そう聞いてるわ」
ジ「て事は、彼女が悪役令嬢って事でしょ?中身は空かな?」
マ「どうかしらね、、誰も悪役令嬢になんかなりたくないでしょ?」
ジ「言えてるー、断罪とか絶対やだー」
エ「シーッ!来たわよ」
ジ「え?ちょっと待って、何あれ、、」
3人の前に颯爽と現れたクリスティーヌは、お決まりのポーズ(背筋をピンと張り、軽く足を開いて右の爪先を伸ばす。左手を腰に置き、右手に持った扇子を口に添える)で自己紹介をした。
「はじめまして、わたくしがクリスティーヌ・ルヴェリエでございますわ~」
一瞬の沈黙、、
「「「ニャロメ様、、?」」」
領地には同じ年頃の令嬢がいなかったので、クロエ以外に子供との接点がない。
久し振りに会った娘が変な感じに成長している事に気付いたルヴェリエ公は、近隣に住む貴族令嬢と交流の場を設ける事にした。
(普通の令嬢と接する事で、自分のおかしさに気付くだろう)
そう考えたルヴェリエ公は、概ね間違ってはいない。
だが、敵(転生者)はクロエだけにあらずだ。
父親の思惑など知る由もないクリスティーヌは、初めてのお茶会に胸を弾ませていた。
「お嬢様!遂にこの日がやってきましたね!他の令嬢に、練習の成果をガツンと見せつけましょう!公爵令嬢として、舐められたら一貫の終わりですよ!」
クロエはクリスティーヌとは別方向にテンションを上げている。道理で縦ロールに気合いを感じるし、眉毛や目尻も角度が上がり気味に仕上がっている。ドレスのリボンもやたらとデカイ。
「クロエ、任せて頂戴!わたくし、必ずやお友達をゲットしてみせますわ~」
「お嬢様!頑張って!」
「オーホッホッホッホー」
ルヴェリエ公爵邸に集められた令嬢達は、庭園に用意されたテーブルに案内され、クリスティーヌの登場を今か今かと待っていた。
ルヴェリエ公によって選ばれたのは、マルゲリット・ラマディエ侯爵令嬢、エメリーヌ・ドゥラノワ伯爵令嬢、ジゼル・フォンテーヌ伯爵令嬢の3人。
マ「クリスティーヌ様は王子の婚約者になったのよね?」
エ「ええ、そう聞いてるわ」
ジ「て事は、彼女が悪役令嬢って事でしょ?中身は空かな?」
マ「どうかしらね、、誰も悪役令嬢になんかなりたくないでしょ?」
ジ「言えてるー、断罪とか絶対やだー」
エ「シーッ!来たわよ」
ジ「え?ちょっと待って、何あれ、、」
3人の前に颯爽と現れたクリスティーヌは、お決まりのポーズ(背筋をピンと張り、軽く足を開いて右の爪先を伸ばす。左手を腰に置き、右手に持った扇子を口に添える)で自己紹介をした。
「はじめまして、わたくしがクリスティーヌ・ルヴェリエでございますわ~」
一瞬の沈黙、、
「「「ニャロメ様、、?」」」