23時のミャーの大冒険
「は?男?ミャーだよな?あの愛くるしさで?」
「もうっ、名前だってミャーなんだから男の子に決まってるじゃない」
美弥が不満げに俺を見ながら、小さくため息を吐き出した。
(……前から思ってたけど、ちょっとズレてるとこあんだよな。天然モノつーか、いい意味で純粋なんだけど)
「……なぁ美弥、怒んなよ?そのミャーだってさ、いい歳の男なんだし、夜くらい出歩かせてやれよ」
「あっ、颯、さっきまでミャーが女の子だと思ってたときは、夜出歩くなんてって心配してたのに。こんなこといいたくないけど、お腹の赤ちゃん、男の子と女の子なんだよっ、ちゃんと平等に扱ってよね!」
俺はご馳走様でしたとスプーン を置くと、目をキュッと細めた。
「じゃあ、生まれてくる子供と俺も平等に扱えよ?マジで俺のことほったらかすなよっ」
「もう、何でそういう話になるの!」
つまらない嫉妬をしたという自覚はあるが、本音と言えば本音でもある。
ただ、目の前の美弥の目尻に涙が滲んでいて俺は慌てて、ティッシュを取りに行く。
「もうっ、名前だってミャーなんだから男の子に決まってるじゃない」
美弥が不満げに俺を見ながら、小さくため息を吐き出した。
(……前から思ってたけど、ちょっとズレてるとこあんだよな。天然モノつーか、いい意味で純粋なんだけど)
「……なぁ美弥、怒んなよ?そのミャーだってさ、いい歳の男なんだし、夜くらい出歩かせてやれよ」
「あっ、颯、さっきまでミャーが女の子だと思ってたときは、夜出歩くなんてって心配してたのに。こんなこといいたくないけど、お腹の赤ちゃん、男の子と女の子なんだよっ、ちゃんと平等に扱ってよね!」
俺はご馳走様でしたとスプーン を置くと、目をキュッと細めた。
「じゃあ、生まれてくる子供と俺も平等に扱えよ?マジで俺のことほったらかすなよっ」
「もう、何でそういう話になるの!」
つまらない嫉妬をしたという自覚はあるが、本音と言えば本音でもある。
ただ、目の前の美弥の目尻に涙が滲んでいて俺は慌てて、ティッシュを取りに行く。