たまごのくに。
うまれるまえのくに。
おかあさんの
おなかにいるよりも
もっと ずっと まえの
おはなしです。


にんげんも
どうぶつも
はなも
うちゅうじんも

みんな

いきているもの
すべての
うまれるまえのくに。

それが
たまごのくに なのです。

たまごのくに では
みんな とっても
なかよしです。

なにをするときも
みんな いっしょにします。
たまごのくにでは
みんな
おなかが すきません。
そして
のども かわきません。
たべる、ということは
なにかを ぎせいにすると
いうことです。

だから
たまごのくに では
なにかを ぎせいにすることが
ひとつもないのです。

みんな
うまれてから おなかいっぱい
たべたり のんだりすることを
ひとつづつ
おぼえて いくのです。

たまごのくにで
いっしょに あそんだ
なかまたちを
いつか
ぎせいに していくことも あります。

そんなときは
ぎせいに なったもののかわりに
せいいっぱい
ちからをもらって
いきていきましょう。
ありがとうと
かんしゃして いきていきましょう。
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop