都市夢ーとしむー
その2/禁断の関係
この日の二人の行為はいつもより激しかった。
特に、ジュリは貪るように荒々しくアオイの体を求めた。
「今日の先輩、いつもと違った…」
ベッドの中でアオイは独り言のように呟いた。
「…今日ほどあなたを愛おしく思ったことはなかったわ。今の私はアオイなしじゃ考えられないよ…」
「…」
「私は人に愛されるような真っ当な人間じゃない。昔からずっとよ…。そんな私をあなたは慕ってくれ、好意を持ってくれて…。こうして体を抱くたび、アオイを汚しているような罪悪感に苛まれるのよ」
「先輩…、何かあったんですね?」
アオイはジュリに顔を向け、穏やかな口調でそう尋ねた・
...
「…悪魔に魂を売った…」
「えっ…?」
アオイの顔には意味不明と書かれてあった。
...
「今日は…、それ以上は勘弁して。いずれ、あなたには言わなきゃならないと思ってる…」
ジュリはさすがに、”世にも醜い心を持って生きる決心をした”とは告げられなかった。
「…わかったわ、先輩。何しろ今は、へンネルの折衝に集中します」
「ありがとう。室長も来週には知ることになるから、いろいろ接触してくるでしょう。他の3人には注視を忘れないで」
「はい…。あの金熊室長のことですから、おそらく裏表使い分けて動くでしょうね…」
「うん。こんな若い女子社員にコケにされてそのまま引き下がるタマじゃないからね、あの人は(苦笑)」
アオイはその時のジュリの表情が妙におかしくて、思わずクスッと吹き出してしまった…。
この日の二人の行為はいつもより激しかった。
特に、ジュリは貪るように荒々しくアオイの体を求めた。
「今日の先輩、いつもと違った…」
ベッドの中でアオイは独り言のように呟いた。
「…今日ほどあなたを愛おしく思ったことはなかったわ。今の私はアオイなしじゃ考えられないよ…」
「…」
「私は人に愛されるような真っ当な人間じゃない。昔からずっとよ…。そんな私をあなたは慕ってくれ、好意を持ってくれて…。こうして体を抱くたび、アオイを汚しているような罪悪感に苛まれるのよ」
「先輩…、何かあったんですね?」
アオイはジュリに顔を向け、穏やかな口調でそう尋ねた・
...
「…悪魔に魂を売った…」
「えっ…?」
アオイの顔には意味不明と書かれてあった。
...
「今日は…、それ以上は勘弁して。いずれ、あなたには言わなきゃならないと思ってる…」
ジュリはさすがに、”世にも醜い心を持って生きる決心をした”とは告げられなかった。
「…わかったわ、先輩。何しろ今は、へンネルの折衝に集中します」
「ありがとう。室長も来週には知ることになるから、いろいろ接触してくるでしょう。他の3人には注視を忘れないで」
「はい…。あの金熊室長のことですから、おそらく裏表使い分けて動くでしょうね…」
「うん。こんな若い女子社員にコケにされてそのまま引き下がるタマじゃないからね、あの人は(苦笑)」
アオイはその時のジュリの表情が妙におかしくて、思わずクスッと吹き出してしまった…。