都市夢ーとしむー
その7/驚愕する二人
「ちょっと、慎也…。それ、本当なの?…あの日曜日、アユムらしき女性がJリードレン本社の入ったビル高層部から降ってきてるのをよ、リアルタイムで外部の高校生連中が目撃って…。それ、仮に真実なら、警察に話すべきよ!」
「うん…、だからさ、この話も、ウチの社の人間がランチ時とか、ファーストフード店やファミレスで偶然耳に入ったってレベルの話なんだよ。だからな…」
「ふう‥、まるで蛇の生殺しね。…ビルから落っこちた対象が、私の同期よ。めげるよ、そういうの…」
「なら、”この先”言ったら余計めげさせるかもしれないけど、会社の近くでのこういった巷の声と、Jリードレン周辺で起こった出来事との符合、他にもあるらしいんだわ」
「…」
今度は彼を急かすことが、イズミにはできなかった。
はっきり言って、”それ”を耳にするのが恐かったのだ…。
...
そして、彼からその話を聞いたあと、彼女は案の定、後悔した。
「!!!」
それは驚愕も伴っていた。
とてつもないほどの…。
「アユムが急死する直前、よく白日夢を見てるようだってことは、複数の同僚が口を揃えてる。その中身が、白いバス、黒いスーツを纏った長身の若い女…、契約だかなんとかのくだり…。そして、ある日すっといなくなって、急死の状態で発見された若い女性…。アユムの前の2人も、伝え話しレベルではあったが、こんな風潮だったよな」
「ええ‥」
「それとほぼ同じ現象が、S区本陣坂通り周辺で、中高生を含む若い女性複数で起ってるってな…」
”黒いスーツ着た長身の女なら、私もあの時…”
イズミの両腕には、すでに鳥肌がビンビンに立っていた。
...
「何か超常現象とか…。そんな類もありってことなら、その郡司とかって2年坊の証言、スルーはできない面もあるんじゃないかな」
「慎也…」
すでにイズミの眠気は完全に遠のいていた。
「ちょっと、慎也…。それ、本当なの?…あの日曜日、アユムらしき女性がJリードレン本社の入ったビル高層部から降ってきてるのをよ、リアルタイムで外部の高校生連中が目撃って…。それ、仮に真実なら、警察に話すべきよ!」
「うん…、だからさ、この話も、ウチの社の人間がランチ時とか、ファーストフード店やファミレスで偶然耳に入ったってレベルの話なんだよ。だからな…」
「ふう‥、まるで蛇の生殺しね。…ビルから落っこちた対象が、私の同期よ。めげるよ、そういうの…」
「なら、”この先”言ったら余計めげさせるかもしれないけど、会社の近くでのこういった巷の声と、Jリードレン周辺で起こった出来事との符合、他にもあるらしいんだわ」
「…」
今度は彼を急かすことが、イズミにはできなかった。
はっきり言って、”それ”を耳にするのが恐かったのだ…。
...
そして、彼からその話を聞いたあと、彼女は案の定、後悔した。
「!!!」
それは驚愕も伴っていた。
とてつもないほどの…。
「アユムが急死する直前、よく白日夢を見てるようだってことは、複数の同僚が口を揃えてる。その中身が、白いバス、黒いスーツを纏った長身の若い女…、契約だかなんとかのくだり…。そして、ある日すっといなくなって、急死の状態で発見された若い女性…。アユムの前の2人も、伝え話しレベルではあったが、こんな風潮だったよな」
「ええ‥」
「それとほぼ同じ現象が、S区本陣坂通り周辺で、中高生を含む若い女性複数で起ってるってな…」
”黒いスーツ着た長身の女なら、私もあの時…”
イズミの両腕には、すでに鳥肌がビンビンに立っていた。
...
「何か超常現象とか…。そんな類もありってことなら、その郡司とかって2年坊の証言、スルーはできない面もあるんじゃないかな」
「慎也…」
すでにイズミの眠気は完全に遠のいていた。