都市夢ーとしむー
その5/受け取った”武器”
コピーの束にざっと目を通した時点で、イズミの全身には鳥肌が立っていた。
”これの大半は、ジュリの経費計上をプリントアウトしたものだよ。もしかして…、不正な営業経費の証憑とか…”
イズミは細かい中身を精査する前に、CDを確認してみることにした…。
中にはPDFファイルのデータがいくつか収まっていたが、タイトルは一切未表示で、実際にファイルを開かないとその内容はわからない…。
”会社でのジュリ関連ってことは間違いない。果たして、どんなこと記録されているのか…”
最初のファイルを表示する際、さすがにイズミはドキドキして、思わず唾を呑み込んだ。
数十秒後、そのデータはパソコンのプラウザ上に表示され、イズミの目に飛びこんだ。
...
それからおよそ40分ほど…。
CDに入っていた全ファイルを、イズミは一気にチェックした。
”なんなの、これ…、凄すぎるって…”
もうイズミは興奮しきっていた。
”これは…。ジュリを追い詰める強力な武器になるわ!アイツ…、飲酒運転を身代わりで逃れてたんだ。しかも、副島常務とグルで…”
アユムの意図はこれでもう、はっきりしていた。
むろん、イズミもこの段階で確信に至っており、であれば、帳票類のコピーが示す中身はもう明らかだった。
”日常的な経費の不正計上と飲酒運転という犯罪の隠ぺい工作…。これで、アイツを糾弾できる。アユム…、ありがとう…”
イズミは目を潤ませながら、慎也へラインを送った。
コピーの束にざっと目を通した時点で、イズミの全身には鳥肌が立っていた。
”これの大半は、ジュリの経費計上をプリントアウトしたものだよ。もしかして…、不正な営業経費の証憑とか…”
イズミは細かい中身を精査する前に、CDを確認してみることにした…。
中にはPDFファイルのデータがいくつか収まっていたが、タイトルは一切未表示で、実際にファイルを開かないとその内容はわからない…。
”会社でのジュリ関連ってことは間違いない。果たして、どんなこと記録されているのか…”
最初のファイルを表示する際、さすがにイズミはドキドキして、思わず唾を呑み込んだ。
数十秒後、そのデータはパソコンのプラウザ上に表示され、イズミの目に飛びこんだ。
...
それからおよそ40分ほど…。
CDに入っていた全ファイルを、イズミは一気にチェックした。
”なんなの、これ…、凄すぎるって…”
もうイズミは興奮しきっていた。
”これは…。ジュリを追い詰める強力な武器になるわ!アイツ…、飲酒運転を身代わりで逃れてたんだ。しかも、副島常務とグルで…”
アユムの意図はこれでもう、はっきりしていた。
むろん、イズミもこの段階で確信に至っており、であれば、帳票類のコピーが示す中身はもう明らかだった。
”日常的な経費の不正計上と飲酒運転という犯罪の隠ぺい工作…。これで、アイツを糾弾できる。アユム…、ありがとう…”
イズミは目を潤ませながら、慎也へラインを送った。