PTSD
第七章 ふたたび
『元気
だしてかなきゃね』
ローズは
夫なき今も、尚、
メリーアンを大切な孫と。
何かと気に掛けてくれる元義母の、
ホームパーティへの誘いに
試しに今回、
出向いてみることにした。
もちろん
メリーアンと、共に。
会場に着いても二人は
ピタリと寄り添い合い
常に目配せをし、
笑い合った。
別段
何事もなく、
和やかにパーティは進み。
これといって特別
問題もなく。
子供たちが、花火がしたいと表に出ていったので、
ローズもそれに続き、
テラスのチェアに座った。
ちらと、
心配そうに振り返りはしたものの。
母親の顔をみて、
安心し、
メリーアンも子供たちの後に、続いた。
子供たちは最初、ガヤガヤと円くなり、
遠く離れた場所の足元で、ワイワイやっていた。
が、突然
大音量と共に
閃光が、闇を引き裂いた。
その瞬間
ローズはガタガタと震えだし、
それを目に留めた元義母が
「大丈夫。」
と、手を握った。
その瞬間又、
次の花火が、打ち上げられた。
【絶対アレが!
ココへ向かってこないって、
言える?!怖い、
怖いのよっ!
あなたにはわかるの?
私には判らない!
判るわけないわ!
判るわけないじゃないっ!
誰にもわからない!!】
大丈夫ナンテ…うそつき!
パニックに陥ったローズは、
元義母の手を振り払い
耳を塞ぎ「やめて、やめて、やめて」と首を振り
悲鳴をあげた。
(失敗したっ!)
様子に気付いたメリーアンは、
あっという間にローズに駆け寄り、
かばうように抱き締めた。
そして、
自分の責任でもあるかのように
「やめてあげて!
やめてあげて!」
と、
泣きながら懇願した。
〔守られたこと〕
に気付いたローズは、
我に返り
メリーアン!メリーアン!と子供のようにすがり
おいおい泣いた。
だしてかなきゃね』
ローズは
夫なき今も、尚、
メリーアンを大切な孫と。
何かと気に掛けてくれる元義母の、
ホームパーティへの誘いに
試しに今回、
出向いてみることにした。
もちろん
メリーアンと、共に。
会場に着いても二人は
ピタリと寄り添い合い
常に目配せをし、
笑い合った。
別段
何事もなく、
和やかにパーティは進み。
これといって特別
問題もなく。
子供たちが、花火がしたいと表に出ていったので、
ローズもそれに続き、
テラスのチェアに座った。
ちらと、
心配そうに振り返りはしたものの。
母親の顔をみて、
安心し、
メリーアンも子供たちの後に、続いた。
子供たちは最初、ガヤガヤと円くなり、
遠く離れた場所の足元で、ワイワイやっていた。
が、突然
大音量と共に
閃光が、闇を引き裂いた。
その瞬間
ローズはガタガタと震えだし、
それを目に留めた元義母が
「大丈夫。」
と、手を握った。
その瞬間又、
次の花火が、打ち上げられた。
【絶対アレが!
ココへ向かってこないって、
言える?!怖い、
怖いのよっ!
あなたにはわかるの?
私には判らない!
判るわけないわ!
判るわけないじゃないっ!
誰にもわからない!!】
大丈夫ナンテ…うそつき!
パニックに陥ったローズは、
元義母の手を振り払い
耳を塞ぎ「やめて、やめて、やめて」と首を振り
悲鳴をあげた。
(失敗したっ!)
様子に気付いたメリーアンは、
あっという間にローズに駆け寄り、
かばうように抱き締めた。
そして、
自分の責任でもあるかのように
「やめてあげて!
やめてあげて!」
と、
泣きながら懇願した。
〔守られたこと〕
に気付いたローズは、
我に返り
メリーアン!メリーアン!と子供のようにすがり
おいおい泣いた。