堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「れ、蓮翔っ」

「ん?」

「具合悪いんじゃない?」

「まぁ、少しだるいけど」

「わたしのベットで寝ていいよ」

「は? でも、飯は?」

 わたしはピースする。
「わたしが作るから大丈夫っ!」

 不安げな目で見る蓮翔。

「な、何よ、その目はっ」

「作れるんかよ?」

「作れる作れるっ!」

「ヌードルと水で過ごしてたお前が料理作れるとは到底思えないんだけど」

 ギクッ。

「だ、大丈夫っ! まかせてっ!!」

「でもな」

「ほ、ほら、寝てっ」

「寮、燃やすなよ」
 蓮翔はそう言ってベットに横になる。

 何作ろうかな。

 わたしはスマホで検索する。

 蓮翔、具合悪いし、玉子粥でいっか♪

 わたしは冷蔵庫から卵とネギを取り出す。

 卵をボールに割る。

 あ、白いの入った。
 まぁ、いっか。
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