堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「包丁はこうやって使うんだよ」

「そ、そうなんだっ……」

「お前、料理作ったこと一度もねえだろ」

 ギクッ。

「……あーあ。蓮翔にめちゃめちゃな料理食べさせてやろうって思ったのにな」

「は?」

 やばっ。
 つい言ってしまったっ……!

「い、今のはっ……!」

「とりあえず、味見してみるか」

「う、うん」

 蓮翔はお鍋からスプーンで玉子粥をすくい、味見をする。

「し、塩辛っ!!」

「へっ!? 塩辛いっ!?」

「口開けろ」

 口を開けると、蓮翔はまた玉子粥をスプーンですくい、スプーンごとわたしの口に入れる。

「辛っ!!」

「だろ?」

 て、てか、蓮翔、このスプーンでさっき、玉子粥食べてたよね!?
 か、かかか間接キッス……!?
 まぁ、いっか……。
 キスはもう、たくさんしちゃってるし……。
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