堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「でも、食えないことはない」
 蓮翔はそう言うと、
 わたしの頭をぽんぽんする。

「お前にしてはよく出来たんじゃね?」

「蓮翔っ……!」

 わたしの顔がぱああっと明るくなる。

 蓮翔が褒めてくれるなんて……!
 うっ嬉しい~~!!

 わたしが喜びに満ちていると、蓮翔がお鍋に一味みりんを加え、おたまでかき混ぜる。
 そして、お鍋からスプーンで玉子粥をすくう。

「口開けろ」

  わたしがまた口を開けると、蓮翔は玉子粥をスプーンごとわたしの口に入れる。

「お、おいしいっ」

「だろ?」

 自信満々な笑み、ム、ムカツクッ……。

 わたしがそう思っていると、蓮翔がわたしの右肩に頭をのせてきた。

「蓮翔?」

 蓮翔の顔を見ると、顔を赤らめ、ぐったりしている。


「蓮翔っ!!!!」

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