堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 わたしは包丁をまな板の上に置き、蓮翔をベットまでなんとか、つれていく。
 そして、ブレザーのボタンを外し、ブレザーを脱がせ、ベットに寝かせる。

 赤い顔。
 ハァハァと蓮翔から漏れる吐息。
 汗で濡れたシャツ……。

 蓮翔フェロモン出過ぎ……!
 ある意味、ヤバイ……!!

 色っぽい目で見つめてくる蓮翔。
 ドキンドキン、と胸が高鳴る。

 ヤバイ、吸い込まれそう……ってそんな場合じゃなああいっ!!

 蓮翔のおでこに右手で触れてみる。

 熱、あるじゃん……! 

 わたしは冷蔵庫まで走り、扉を開ける。

「冷えピタないっ……氷も……」

 わたしはぱたんと冷蔵庫を閉め、
 居間まで歩いていき、パソコンの近くにあるコートを着て白い鞄を肩にかける。

「蓮翔っ、待っててっ!」
「冷えピタ買ってくるっ!!」

「おいっ! 羽……」

 わたしは部屋を走って出て行く。

 全力でコンビニまで走るわたし。
< 111 / 256 >

この作品をシェア

pagetop