堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
わたしは包丁をまな板の上に置き、蓮翔をベットまでなんとか、つれていく。
そして、ブレザーのボタンを外し、ブレザーを脱がせ、ベットに寝かせる。
赤い顔。
ハァハァと蓮翔から漏れる吐息。
汗で濡れたシャツ……。
蓮翔フェロモン出過ぎ……!
ある意味、ヤバイ……!!
色っぽい目で見つめてくる蓮翔。
ドキンドキン、と胸が高鳴る。
ヤバイ、吸い込まれそう……ってそんな場合じゃなああいっ!!
蓮翔のおでこに右手で触れてみる。
熱、あるじゃん……!
わたしは冷蔵庫まで走り、扉を開ける。
「冷えピタないっ……氷も……」
わたしはぱたんと冷蔵庫を閉め、
居間まで歩いていき、パソコンの近くにあるコートを着て白い鞄を肩にかける。
「蓮翔っ、待っててっ!」
「冷えピタ買ってくるっ!!」
「おいっ! 羽……」
わたしは部屋を走って出て行く。
全力でコンビニまで走るわたし。