堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
走って来た蓮翔が男性の右頬を思いっきり殴った。
瞬時にわたしの腕から手が離れ、男性はよろめく。
「突然なんだ、てめぇっ!!」
ドカッ!!
男性は声を荒げ叫ぶと、殴り返した。
蓮翔は尻餅をつく。
蓮翔っ……!!
わたしは蓮翔に駆け寄る。
「あーあ。てめぇのせいで気分害したわ」
男性はそう言って、わたしのスマホを蓮翔の前に投げ捨てる。
「か弱そうだし、すぐヤレル女だって思ったから誘ったけどさ~」
「こんなたいしたことねぇ女のどこが良いの?」
えっ……。
わたしの胸がズキンッと痛む。
「こんな女の為に俺に敵意むき出しとか、クソ笑えるわ」
男性が鼻で笑うと、蓮翔はゆっくりと立ち上がる。
「うるせえっ!!!!」
ドカアッ!!
蓮翔は男性の左頬を思いっきり殴った。
「さっきからうぜえんだよ!!」
男性はそう叫ぶと、
ドカッ!!
蓮翔を殴り返す。
蓮翔はまた尻餅をつく。
蓮翔っ……!!
「てめぇみたいなクソッタレになんか、絶対負けねぇ!!」
蓮翔はゆっくりと立ち上がる。