堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
わたしは苺のショートケーキがのったお皿を持つと、
ケーキをフォークで一口サイズに切って、パクっと食べる。
すると、ポトッと皿の上に落ちる苺。
「あっ……」
「羽希、本当食べ方汚いわね」
お母さんは呆れながらそう言うと、
ケーキをフォークで一口サイズに切って、パクっと食べる。
すると蓮翔はコップを持ち、お茶を一口飲むと、真剣な表情を浮かべる。
「お母さん」
「ん?」
「……結婚のことはまだ分かりません」
「でも俺、羽希さんのこと絶対、泣かしません」
「大切にして全力で守っていこうと思ってます」
こ、心にもないことをつらつらと言いやがってぇっ!!
やっぱり、蓮翔は闇王子だぁっ!!
「それは良い心掛けね」
「羽希、良かったわね。将来は玉の輿よ」
ぜんっぜん良くないっ!!!!
こうなったらっ……!!
わたしはコップを持ち、お茶を一口飲んでテーブルに置く。
「おっ、お母さんっ!」