堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「ん?」

「蓮翔はねっ、本当はわたしの部屋に転がり込っ……」

 隣に正座で座る蓮翔はお母さんを見ながら、
 わたしの背中を指で、ツーッと下からゆっくりなぞる。

 !?!?!? 

 わたしの体がびくつき、声が出そうになるも我慢する。

「羽希、蓮翔君が何?」

「な、なんでもないっ……」

 蓮翔めええええええ、あとで殺す!!!!

「じゃあ、そろそろ帰ろうかしらね」 

 お母さんが立ち上がる。

 えっ……。

「お母さん、もう帰るの?」

「お母さん、忙しいのよ」

「そっそっか……」

 早く帰って欲しいって思ってたのに、
 いざ帰ると聞くとまだ、ここにいて欲しい気持ちになる……なんで?
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