堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
「蓮翔君、羽希のことよろしくね」
「はいっ」
蓮翔は短く答える。
「羽希、じゃあね」
「あのっ、お母さっ……!」
わたしはそう言って立ち上がろうとする。
「痛っ……!」
足が痺れて、立ち上がれない…………。
わたしは足を押さえる。
するとお母さんが近づいてきて、わたしの前にしゃがむ。
「羽希、足痺れたの? 大丈夫?」
「大丈……」
蓮翔がわたしの痺れた足をつんつんした。
「ひょわっ!?」
わたしは倒れ、
お母さんの胸にぽすっと入る。
「もぉっ、何やってるの!?」
わたしはお母さんの胸に顔を埋めながら口を開く。
「……お母さん」
「ん?」
「……わたし、絶対人気小説家になるから」