堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「蓮翔、家のこと話したがらないし、なんでかなって思ってたけど」
「蓮翔って御曹司だったんだね」
 わたしがそう言うと蓮翔はぷっと笑う。

「何が可笑しいの?」

「んな訳ねぇだろ」

「え?」

「信じやすい2人で良かったわ。さっきのは全部嘘だよ」

 う、嘘!?!? 

「は~~~~~~!?!?!?」

「面白い反応どうもな」

 さっきのが嘘なら……。 

「じゃあ本当は?」

「は?」

「は? じゃなくて、教えてよ」

「なんで?」

「なんでって、気になるからっ」

「へぇー気になるんだ?」

 蓮翔の聞き方ムカツクッ!! 

「家、どこにあるの?」
「なんで出てきたの?」
「両親は本当は何してっ……」

 蓮翔に後頭部を押さえられて、突然深いキスをされた。

「……んっ、はっ」

 足の痺れと甘いキスに、もう何がなんだかよく分からない……。

 蓮翔の唇が離れた頃には、わたしの息遣いは荒くなっていた。

 いつもより、なんか、激しかった……。
 口封じって奴……?

 もういいや。
 聞かなくていいや。

 このままの関係が続くなら…………。

 乱れたスウェット姿の蓮翔を見ながらそう思ったのだった。
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