堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「な、何その言い方っ!」
「もちろん、たっくさんあるに決まってるでしょっ!!」

「じゃあ、見せてみろよ」

「うんっ」

 わたしはアイヒメのページを最小化して、ワードを開き、ファイルから全ての小説を開く。

 そして、わたしがノーパソの前から離れると、
 蓮翔はノーパソの前に座り、次から次へと小説を読んでいく。

「全部、読んだぞ」

 ドキドキ、ドキドキ。

「ど~だった!?」

「全部ボツだな」

「え……」

 わたしは固まる。

「大体、こんなんで大賞とれるとか思ってた訳?」

「うん」

「うんって……」

 蓮翔は、はぁ、とため息をつく。

「だっ、だって、個別の恋愛ランキングで20位~50位に5作品くらい載ったんだよっ!」

「個別じゃ話にならないな。総合に載らないと」
「考え甘すぎ。大賞をなめてるとしか思えない」

 な、なめてるっ!?
 わたしがっ!?!? 

「はあああああっ!?」
「小説書いたこともない蓮翔に言われたくないっ!!」

「俺に本当のこと言われて逆ギレとか。終わったな」

「なっ……!!」

「で、締め切りいつなんだよ?」


「10月6日の13時」

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