堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「じゃあ、まだいけるな」

「う、うんっ」

 蓮翔はパソコンの前から立ち上がる。

「よし、祭りでも行くか」

 えっ……お祭り!?!? 

「い、行かないっ」

「は? なんで?」

「なんでって……しょ、小説否定する人と祭りなんか……行きたくないし……」
「てか、そんな体力ないし……。それに……」

「それに?」

「そんなお祭り行く時間あるなら、小説書いてた方がマシだもんっ!!」

「またそれか。全然分かってねぇな」

「な、何が!?」

「ただ、文章を長々と書けば良いってもんじゃねぇんだよ!」

「なっ……!」

「お前はな、一般人より経験地が低すぎるんだよ。だから、偏ったものしか書けない」
「なんでも、経験することが大切なんだよ。それが、文章に生かされるんだよ」

 れ、蓮翔がまともなことを言っている……! 

「蓮翔……、一体何者なの……?」

「若者」
 蓮翔は真顔で言う。

 えっ……。

「とにかく、小説の為になるってことで、祭り行くの決定な!」

「はああああっ!?」
 わたしは叫ぶ。

「い、今から行くの?」

「明日行く」

「明日かよっ」

 わたしはツッコミを入れたのだった。
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