堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
*
「オレンジでも食う?」
翌日の昼前。寝起きでぼ~っとしたわたしに向かって言った。
わたしの意識がオレンジという言葉によって、はっきりする。
「た、食べるっ!!」
「持ってくるわ」
スウェット一枚の蓮翔は冷蔵庫まで行き、扉を開けてオレンジを取り出し、扉を閉めてわたしまで歩いてくる。
そして、わたしの隣に座ると、オレンジの皮を指でムキムキし、オレンジの実が皮からぴかぁ~と出てきた。
綺麗~~!!
「ほれっ」
蓮翔はオレンジ一切れを持つ。
「ありがと」
わたしはそれを受け取ろうとすると、
「いいから口開けろ」
蓮翔にそう言われ、口を開けるわたし。
ポイッ。
「!?」
蓮翔がわたしの口の中に一切れ放り込む。
わたしはそのオレンジを噛んでいく。
「どんだけ噛んでんだよ!?」
「うっ、うるさいっ!!」
「てか、祭りなんて、やっぱり、行きたくないっ!!」
パジャマ姿のわたしはグレ始める。
蓮翔は、カッ! と両目を見開く。
「粉被りに拒否権はないっ!」
「むぅっ、じゃあ、パジャマで行くっ!」
「パジャマはナシ!」
「パジャマの上からコート着るっ!」
「それもナシ!」
「え~」
わたしは口を尖らせて言う。
「オレンジでも食う?」
翌日の昼前。寝起きでぼ~っとしたわたしに向かって言った。
わたしの意識がオレンジという言葉によって、はっきりする。
「た、食べるっ!!」
「持ってくるわ」
スウェット一枚の蓮翔は冷蔵庫まで行き、扉を開けてオレンジを取り出し、扉を閉めてわたしまで歩いてくる。
そして、わたしの隣に座ると、オレンジの皮を指でムキムキし、オレンジの実が皮からぴかぁ~と出てきた。
綺麗~~!!
「ほれっ」
蓮翔はオレンジ一切れを持つ。
「ありがと」
わたしはそれを受け取ろうとすると、
「いいから口開けろ」
蓮翔にそう言われ、口を開けるわたし。
ポイッ。
「!?」
蓮翔がわたしの口の中に一切れ放り込む。
わたしはそのオレンジを噛んでいく。
「どんだけ噛んでんだよ!?」
「うっ、うるさいっ!!」
「てか、祭りなんて、やっぱり、行きたくないっ!!」
パジャマ姿のわたしはグレ始める。
蓮翔は、カッ! と両目を見開く。
「粉被りに拒否権はないっ!」
「むぅっ、じゃあ、パジャマで行くっ!」
「パジャマはナシ!」
「パジャマの上からコート着るっ!」
「それもナシ!」
「え~」
わたしは口を尖らせて言う。