堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
「な、何っ!?」
「めちゃめちゃ嬉しそうだな」
「良かったな~、粉被りベイビーちゃん♪」
「だ、誰が粉被りベイビーちゃんだぁっ!!」
ぽつぽつの雨が少し強まってきた。
「天気やばくなってきたな。お好み焼き買って帰るか」
「うんっ」
わたしは蓮翔に手を引かれ、またお好み焼きの屋台に行く。
丸いお好み焼きがいくつか鉄板の上に乗っかっていた。
「2つで良かった?」
ポニーテールのおばちゃんが、お好み焼きを焼きながら尋ねてきた。
「はい」
蓮翔が短く答える。
覚えててくれたんだ……。
ちょっとだけ嬉しくなるわたし。
「マヨネーズとか全部かけちゃっていい!?」
「はい」
蓮翔が答えると、おばちゃんは 逞しい肉が乗っかったお好み焼きにソースを塗り、マヨネーズ、青海苔をパパッとかけ、お持ち帰りパックにお好み焼きを入れていく。