堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 うっ。超絶美女過ぎて眩しいっ!!
 髪、ふっわふわで良い香りがするし、
 目鼻立ちは、はっきりしてるし、背もすらりと高いっ!!
 モデルさんか何かかな? 

 って……あれ? 

 今、この人、蓮翔の名前呼ばなかった?

「……行くぞ」

「え?」

 蓮翔はわたしの腕を引っ張って(もう)ダッシュする。

 ええええええええっ!?!?

「蓮翔君っ!!」
 女子の叫び声が後ろから響く。

 何!?
 なんなの!?!? 
 なんで、逃げるの!?!?

 わたしはパニックになりながらも蓮翔と一緒に走り、気づけば、部屋の前まで来ていた。

 蓮翔はわたしの腕から手を離す。

「……ここまで来れば大丈夫だろ」
 蓮翔はボソッと呟く。

 わたしは蓮翔の隣でしゃがみ込む。

「おいっ!?」

「はぁっ、はぁっ……」

 息が苦しい……全力で走ったもんね…………。

「大丈夫か!?」

 大丈夫じゃないよ……お前のせいだよ…………。
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