堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 わたしの思考が停止する。 

「お~い、起きてるか?」

 わたしはハッとする。

 そ、そうだった! 
 お祭り行ってからずっと小説書いてたから記憶ぶっ飛んでたけど、
 今日から6日間も高校だった!!

 うわああああああんっ!!!!
 行きたくなあああああい!!!!

「なんでこんな時期に高校行かないと行けないの?」
「他はまだ夏休みじゃんっ!!」

「俺等の高校は特殊だからな。仕方ないんじゃね?」 

 仕方ないって……。 

「ヤベッ! もうこんな時間っ!」

 蓮翔は鞄を右肩にかけ、立ち上がる。

「行くぞっ!」

「やっぱ、やだっ……」

「何言ってんだよ! 行くぞ!」

 わたしに鞄を持たせると、
 わたしの首の後ろからブレザーの襟をぐっと左手で掴み上げ、
 わたしを引きずりながら部屋を出る。

 ズズズズ、とわたしの鞄と両足が引きずられた音が廊下に響く。

「やだっ!」

「行きたくないっ!」

「うわあああんっ!」

 わたしの叫びを蓮翔は無視して革靴を履き、
 ローファーを半分履いたわたしを引きずりながら部屋を出た。
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