堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 そして、20分後。 

「羽希、大丈夫?」
 教室の席についたわたしに向かって、後ろの席の蓮翔が声をかけてきた。

 わたしはすでにぐったりしていた。

 なんとかここまで辿り着けたけど、
 疲れ感半端ないっ!!

 ああ、帰りたい。
 小説書きたいよぉ。

「羽希?」

 羽希羽希、うるせええええええっ!!!!

 家では粉被りって呼ぶくせに。

 でも、みんながいる手前、言えなああああああいっ!!!!

「だ、大丈……」
 わたしがそう言いかけると、

「蓮翔くぅ~ん、羽希ちゃ~ん」

 女子生徒数人が集まってきた。

「おはよ~」
 女性生徒数人が言う。

「おはよう」
 蓮翔が爽やかに笑って返すと、

「おっ、おはようっ」
 わたしは噛みながらも返す。

「前もかっこ可愛かったけど今日もかっこ可愛い~!!」
「写メっていい?」
 ストレートロングの女子が尋ねてきた。

「どうぞ」

 蓮翔はにっこり笑う。

 どうぞって…………。
 断ってよぉっ……!!
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