堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 後ろからじぃ~~と視線を感じる。

 蓮翔、そんな見ないでよっ!

「生活習慣を乱さないように気をつけて下さいね」

 先生はわたしに向かってにっこりと笑う。

 こ、こええええええええ。

「では皆さん寝ているようなので、今からビデオでも見ましょうか」
 先生がそう言うと、寝ていた生徒達全員が目をぱっちりと覚ます。

 お、起きたっ…………!?!?

 その後、先生がテレビをセッティングし、ビデオが流れ、
 生徒全員が釘付けになり、保健の授業は終わった。

 先生は教室から出ていく。

「ビデオやばすぎぃ~」

「特にアレはやばかったな」

「うん、マジでやばかった」

 生徒達は興奮気味で語り合う。 

 先生、なんていうものを見せるの!? 
 みんな、おかしくなっちゃったよ……。
 まぁ、いいや。

 それより、お昼になったんだよね!? 
 やっと、お弁当食べられるっ!! 
 嬉しいっ!!!!

 わたしは後ろを振り返る。

「蓮翔っ、お弁当食べよっ!」

「そーだな」

 ガタッ。
 蓮翔が立ち上がる。

「蓮翔?」

「弁当食べるのに良い場所知ってるから行こうか、羽希」

「う、うんっ」

 わたしは椅子から立ち上がり、
 お弁当を2つ持った蓮翔と一緒に教室を出る。
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