堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 はい!?!? 

「あんなん?」

「シンデレラのビデオだよ」

 えっ…………。

「いや、そ、そんなこと言われてもっ……」

「羽希」

 蓮翔はわたしの耳元で甘く囁く。

「ちょっと待っ……」

 わたしは振り返る。

 振り返ったのがまずかった。

 扉に手をついたまま蓮翔がわたしの唇に自分の唇を重ねてきた。

「んっ……」

 まずいっ。
 誰かに見られたらまずいっ。

 わたしはぐぐぐっと前から蓮翔の体を押す。
 でも、びくともしない。

 だんだん、力が入らなくなってきて、
 両腕がだらん状態になり、体中に蓮翔の甘い毒が回っていき……。

 耐えられなくなったわたしは、ぺたんと扉の前で座り込む。

 すると、蓮翔もしゃがみ込み、
 リボンをしゅるりと解かれ、床に落ちるリボン。


「リボン落ちたな」

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