堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 え…………?

 わたしを含め、生徒全員、意味が分からず固まる。

「Oh! Excellent(エクセレント)ッ!!」 
「アナタは妹サンのこと大切に思ってるんですネ」
 先生がそう言うと、

「キャ~!! さっすが、蓮翔君っ!!」

 女子達は盛り上がる。

 妹さんって、誰だっけ?
 ……ってわたしかっ!! 

 自分にツッコミを入れた後、
 席の近くの人達と英会話をしている内に、5、6限の英語の授業はあっという間に終わった。



「疲れた…………」
 帰りのHRが終わり、担任の先生と生徒達全員が教室から出て行った頃。
 わたしは机の上にある鞄に顎を乗せ、ぐったりしていた。

「バアさんか。こんなんで疲れてたらあと5日持たないぞ」
 鞄を右肩にかけた蓮翔が、わたしの前に立ちながら言う。

「うう~」

「……でも、良く頑張ったな」

 蓮翔はぽんっとわたしの頭に手を乗せ、ふわふわと撫でる。

 ああ……、なんか気持ちいい……。
 不思議と安心する……。
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