堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
え…………?
わたしを含め、生徒全員、意味が分からず固まる。
「Oh! Excellentッ!!」
「アナタは妹サンのこと大切に思ってるんですネ」
先生がそう言うと、
「キャ~!! さっすが、蓮翔君っ!!」
女子達は盛り上がる。
妹さんって、誰だっけ?
……ってわたしかっ!!
自分にツッコミを入れた後、
席の近くの人達と英会話をしている内に、5、6限の英語の授業はあっという間に終わった。
*
「疲れた…………」
帰りのHRが終わり、担任の先生と生徒達全員が教室から出て行った頃。
わたしは机の上にある鞄に顎を乗せ、ぐったりしていた。
「バアさんか。こんなんで疲れてたらあと5日持たないぞ」
鞄を右肩にかけた蓮翔が、わたしの前に立ちながら言う。
「うう~」
「……でも、良く頑張ったな」
蓮翔はぽんっとわたしの頭に手を乗せ、ふわふわと撫でる。
ああ……、なんか気持ちいい……。
不思議と安心する……。