堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 むくっとベットから起き上がるわたし。

「どうぞ」
「箸は俺のだけど、ちゃんと洗ってあるから大丈夫だ」

 わたしは蓮翔から箸とお弁当箱をもらう。

 お弁当箱を開けると、ピカー。

 卵焼きやウインナー、唐揚げ、ポテトサラダ、ご飯等全部が黄金に輝いて見えた。

「頂きますっ!!!!」

 わたしはお弁当を箸で食べ始める。

 久々にまともな食事をとった。

 わたしの顔がにっこにこになる。

 幸せ~~~~。

「良かったら、お茶も飲む?」 
「俺の飲みかけだけど」

 蓮翔が鞄の裾のポケットからお茶を取り出すと、わたしはお茶を奪う。

 そして(ふた)を開け、ごくごくと飲む。

 蓮翔はびっくりする。

「ずっと気になってたんだけどさ」
「お前、今まで何食って生活してたの?」

「カップ麺と水」

「そんなんでよく今まで生きてこれたな」

 トントンッ。
 外からノック音が聞こえた。


「石黒さん、アツコですけど、今、良いかしら?」

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