堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 バチバチバチ。
 2人の間に火花が散る。

 なに、これ……。

「あの、2人共っ……」

「そうだ、いいこと思いついた」
 蓮翔がわたしの言葉を遮って言う。

「何?」

「明日と明後日体育でバトミントンやるだろ?」

「それがどうしたの?」

「明日は練習だけど」
「明後日は試合をやるらしいから、そこで俺に勝てたら羽希を譲ってやるよ」

「本当か?」

「ああ。本好きで運動が苦手なお前には勝てっこないだろうけどな!」

「甘いね、蓮翔!」

 詩朗くんはぐいっと蓮翔の制服の衿を掴む。

「お前には絶対、負けないよ!!」

「望むところだ!!」

 ひええええええええ。

 こうして、蓮翔と詩朗くんはわたしを賭けてバド対決をすることになったのでした。
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