堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 翌日の午後。わたしは体育館で体操座りをしていた。

 女子更衣室で体育着に着替えた後、
 体育館シューズに履き替えて、予鈴5分前に体育館に来たけど、マジで嫌。 

 お弁当食べてすぐ5限から体育とかありえないし、
 しかも2時間連続とか本当やめてくれぇ~って感じ。

 授業開始を知らせるチャイムが鳴った。

 女で体育の浜辺先生がわたし達の前にスタスタと歩いて来る。

「今日はバドミントンをやるが、試合はせず、打ち合いの練習を2時間かけて行う」
「隣の人同士で適当にペアを組み、ストレッチをした後、練習を各自開始すること」
「分からない点があれば、聞きに来い」
「丁寧に教えてやる」
「私からは以上だ。では始めろ!!」 

 では始めろ!! 
 って言われても……。

 わたしはチラリと隣の女子を見る。

 触覚がゆるく巻かれたブラウン系のフェミニンロングヘアに雛のヘアピンをつけ、
 桜色の唇をした女子が体操座りをしている。 

 けっこう、美人かも……。
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