堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
隣の女子がわたしの視線に気づいたのかわたしを見る。
ドキッ。
「あんた、石黒羽希だよね?」
「あっ、うんっ」
睨んでるよ。
こええええええ。
「私は戸田雛乃。よろしく」
「よ、よろしくっ」
なんか、性格きつそう……。
「じゃあ、ストレッチやろっか」
「うんっ」
わたし達は立ち上がり、ストレッチを始める。
「ちょっと、背中丸まってる!」
「肘、前に出すの遅くない!?」
「もっと素早く回しなよっ!」
「足ちゃんと開いてっ!」
「両手全然広がってないっ!!」
「片足振り上がってない! 足のつま先、ちゃんと掴んでっ!」
「軽く走るのはいいけど、かかとがお尻についてない! ちゃんと足あげてっ!」
「左足を大きく前に出してっ!」
「後ろに残る右足と反対側の左手でかかとを触れるように上半身ねじるんだよっ!」
「全然ねじれてないよっ!」
弾丸トークやめて。
てか、体育の浜辺先生いらなくない?
そう思いつつ、ストレッチをした後、
コートで雛乃ちゃんとバドミントンの練習を始めるわたし。