堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 簡単にポンポンと打ち合いをするはずが、わたしがシャトルを取れないため、全く打ち合いにならない。

 雛乃ちゃんに物凄い顔で睨まれるわたし。

「あんた、やる気あるの?」

「あっ、ありますっ!!」

 口だけです。
 本当は全くやる気ありません。
 もう、ストレッチだけで疲れ果てました。

 ああもうっ、帰りたああああいっ。
 小説書きたあああいっ。
 うわあああんっ。

「キャ~、蓮翔くぅ~~ん」

 突然、女子達の歓声が上がり、
 わたしと雛乃ちゃんは練習をやめ、蓮翔の方を見る。

 蓮翔は爽やかな笑みを浮かべる。

「息荒いね」

「っ…」

「何? もう疲れて嫌になった?」
「じゃあ、やめる?」

「バドをやめるとは一言も言ってないだろっ!!」

「あ~、そうですかっ!」

 蓮翔はシャトルを説斗君に打つ。
 詩朗くんはシャトルを打ち返す。

 物凄い速さで打ったり打ち返したりする2人。

 まるで、プロのよう。
< 184 / 256 >

この作品をシェア

pagetop