堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

「何笑ってるのっ!!」

「ブサイクな顔するもんだから、笑えてきた」

「はあっ!? てか試合どうなったの?」


「俺の負け」


 えっ…………。
 じゃあ、わたし、詩朗くんの彼女に……?

「でも、安心しろ」

 蓮翔は、ぽんっとわたしのおでこに手を置く。

「詩朗がお前のこと諦めるって言ってきた」
「だから彼女にならなくていい」

 ええええええっ!?!? 

「ど、どういうこと?」

「お前が倒れた時、全力で走っていく俺を見て、敵わないって思ったらしい」
「これからも、お前のこと頼むって詩朗に言われたわ」

 そうなんだ…………。

「てかお前、心の中で全力で詩朗のこと応援してただろ」

 ギクッ。
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