堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
*
ぽかぽかな春――4月。
16歳になったわたし、石黒羽希は兎京駅で止まった地下鉄に乗り、椅子に座った。
右肩にかけているリボンのついた可愛らしい白い鞄を両膝に乗せるわたし。
ああ、早く寮に着いて、小説書きたあああああああいっ。
そう思いながら窓から駅の景色を見ると、茶髪の男子高校生が軽やかに駆けてくるのが見えた。
男子高校生は地下鉄にスッと素早く乗り込むと、黒髪の私の前に立つ。
ピンク色のゴムできゅっと2つ結びした髪に触れつつ、男子高校生をマジマジと見る。
男子高校生は白いシャツの上に茶色のブルゾンを着て、紺のジーパンを穿いていた。
右耳には四角い黒のピアスを輝かせ、右肩には学生鞄をかけている。
え、何!?
動揺するわたし。
男子高校生がキラキラァ~~~と爽やかな笑みを浮かべる。
「定期券、落としましたよ」
ぽかぽかな春――4月。
16歳になったわたし、石黒羽希は兎京駅で止まった地下鉄に乗り、椅子に座った。
右肩にかけているリボンのついた可愛らしい白い鞄を両膝に乗せるわたし。
ああ、早く寮に着いて、小説書きたあああああああいっ。
そう思いながら窓から駅の景色を見ると、茶髪の男子高校生が軽やかに駆けてくるのが見えた。
男子高校生は地下鉄にスッと素早く乗り込むと、黒髪の私の前に立つ。
ピンク色のゴムできゅっと2つ結びした髪に触れつつ、男子高校生をマジマジと見る。
男子高校生は白いシャツの上に茶色のブルゾンを着て、紺のジーパンを穿いていた。
右耳には四角い黒のピアスを輝かせ、右肩には学生鞄をかけている。
え、何!?
動揺するわたし。
男子高校生がキラキラァ~~~と爽やかな笑みを浮かべる。
「定期券、落としましたよ」