堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
Powder novel11✎ܚ喧嘩するなんて。
「いってぇっ」
翌日。部屋で制服姿のわたしと蓮翔は、そう同時に言った。
「筋肉痛で体中がっ……」
「俺は腰がっ……」
「バドやっただけで筋肉痛になるとか、バアさんじゃん」
「そう言う蓮翔だって、変な姿勢でキスし過ぎて腰痛めるとか、ジイさんじゃんっ」
「何のし過ぎだって?」
わたしの顔がかああっと熱くなる。
「な、なんでもないっ」
「へぇ~。てか、早く朝飯食べねぇと遅刻するぞ」
「蓮翔もね!」
私は兎人と朝ご飯を食べ始める。
今日の朝のメニューは、サトイモときのこのお味噌汁と松茸の炊き込みご飯で、
ああ、9月になったんなぁ、と実感する。
「いや……てかなんで松茸みたいな高級素材があるのっ!?」
「昨日、お前のお母さんから送られてきてた。まだ残りがそこのダンボールの中にある」
「普通、そういうのわたしに黙って開けるかな」
「まぁ、お前のものは俺のものってことで」
「何それっ!!」
「……ところでさ、お前、今日の試験大丈夫なんかよ?」