堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 それから、一時間後。

「――――HRの補習どうだった?」
 図書室の前で蓮翔が尋ねてきた。

「は、恥ずかしかったっ」

「は?」

 わたしと蓮翔は廊下を歩き始める。
 そして話しながら高校を出ると、

「蓮翔君っ」

 女子が立っていた。 

 この人、お祭りの時の美女っ……。

「行くぞっ」

「えっ」

 蓮翔はわたしを連れて走って逃げる。

 そして、翌日も試験を全て受け、高校を蓮翔と出ると、昨日の美女が立っていた。 

「蓮翔君っ!!」

 ガシッ!! 

 逃げようとした蓮翔の腕を美女が掴む。 

 あ、蓮翔捕まった。

「やっと捕まえたわ」

「はっ、離せよっ!!」
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