堕落シンデレラは秘密に同居する。👠

 この言葉がいけなかった。

 蓮翔が鞄を床に置いたまま立ち上がり、わたしに近寄ってきた。

 ――――ドサッ!! 

 わたしは物凄い力でベットに押し倒される。

 蓮翔はとても怖い顔をしている。

 びくつく体。

「謝れよ」
 蓮翔が低い声で言う。

「は!?」

「今すぐ謝ったら、ボロボロにせずに許してやるよ」

 わたしはゾクッとする。

 ボロボロにするって…………。
 今の蓮翔ならやりかねないかも……。

 ……ごめんなさいって謝れば、許してもらえるかもしれない。

 でも、謝ったら今までのことを全部否定するみたいで嫌だ。

 謝りたくない。


 こんなわたしにだって、プライドくらいあるんだからっ!!


 わたしはわたしのプライドを守りたい。


 わたしはキッ! と蓮翔を涙目で睨む。

「絶対、謝らないもんっ!!!!」

 わたしがそう言うと、

「根性あるな、お前」

 と言って、蓮翔がわたしの唇を奪う。
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