堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
「分かったよ」
俺はそう言って、ソファーから起き上がり、
右肩に鞄をかけ、ソファーから立ち上がる。
「一週間世話になった、ありがと」
「いや、蓮翔、また明日高校で!」
「ああ」
俺は詩朗の家の居間から出て行った。
*
「ふうっ……」
30分後。俺は自宅の玄関の前で大きくため息をついた。
ついにここに帰ってきてしまった。
長い旅だったわ。
……チャイム押すの、面倒だな。
俺は鞄のファスナーを開け、秘密兵器の自宅の鍵を取り出す。
そして、鍵で玄関の扉を開けて中に入る。
両親の靴はない。
だが、姉さんの靴はある。
「ま、姉さんなら大丈夫だろ」
俺は玄関で靴を脱ぎ、中に上がる。
「何が大丈夫だって?」