堕落シンデレラは秘密に同居する。👠
「――――なるほどね。やっぱり、転がり込んでたんじゃないの」
姉さんが自分の部屋のベットの上に座りながら言った。
俺は姉さんの隣に座っている。
「それで、どうするの?」
「何が?」
「聖川さんのこと」
「断るに決まってるだろ」
「でも、今のままだと断る理由1つもないじゃない」
「断る理由ならある」
蓮翔が真顔で言う。
「何よ?」
「超好みじゃないから」
「それはちょっと失礼でしょうよ」
「羽希ちゃんだっけ? その子のことはどう思ってるの?」
「ウザイ粉被りだと思ってる」
「こ、粉!?」
姉さんはふぅ、とため息とつく。
「とにかく今日の夜、母さん達とちゃんと話しなさいよ」
「分かってるよ」
俺はそう言うと、ベットから立ち上がる。
「ちょっと、蓮翔っ」
俺は姉さんの部屋から出て行った。